デンタルニュース

歯式のはなし

歯科検診を受けた時、なにか謎の暗号のように聞こえたことはありませんか?あれはなんと言っているのですか?と聞かれることがあります。

歯科医院などでドクターが読み上げるお口の中の様子を表すものを、歯式(ししき)と言います。歯には歯牙番号というのがあり、大人は10番台から40番台、乳歯は50番台から80番台でそれぞれを表すことがあります。

また親知らずを含めて32本を1-32までの数字で表したり、上下左右を4ブロックに分け1-8まで分類するもの、2ブロックに分けるもの、乳歯をアルファベットで呼ぶものなど様々です。海外でも国によりいろいろな方式が採用されているのも面白いです。

学校や企業などの検診では歯をドクターがチェックしながら、アシスタントを務める主に歯科衛生士が記入していきます。
残存する歯の本数(現在歯数)や虫歯の程度、被せ物の形態や本数、親知らずの状態などを主に記録していきます。お馴染みなものとしては⚪︎や×、斜線といった記号です。これは一般的なものなので、検診機関や歯科医院によっても異なりますが、治療済みの歯を◯で表したり、抜歯した部分を×で表したりします。
健全な歯は斜線とか棒線で表されたり、カルテ上は何も記入しないことが多いです。虫歯をカリエスのCで表すことが多く、またその深度を1-4で表します。C1とかC2という表現は今や多くの人が知っていることかもしれません。
今後虫歯になりそうな可能性のある歯をC0で表したりすることもあります。

金属やセラミックなどの詰め物、被せ物が入っている歯は治療済みとして◯で表したり、その形状として詰め物をインレー、アンレーなどと細かく分類したり、被せ物はクラウン、ブリッジと記入したりします。それら補綴物(ほてつぶつ)を素材で分類することもありますが、それは検診より歯科医院で細かく表現されることが多いです。

お口の中をこのようにじっくりと見る機会があると、案外お口の中に乳歯が残っている方が少なくないことに気づきます。
そんなときは突然アルファベットでEなどと聞こえることがあるかもしれません。
乳歯は根の短さやもともとの用途を考えても寿命は長くなく、大人の歯に比べて虫歯になりやすいのですが、問題のない場所、生え方であれば大切に使ってもらうことが多いです。

よく診療台=ユニットに上るとまな板の上の鯉です、と言ってぎゅっと目を瞑って治療が終わるのをひたすら待っている方もいらっしゃいます。でも予防治療が主流になっているこの時代、ちょっと耳を傾けてみると鏡ではなかなか見ることの難しい、ご自分の歯の様子をうかがい知ることができるかもしれません。

2019-09-20 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯磨きの力加減は?

歯磨きをする時、普段どんなことを気にしていますか?

磨くタイミング、磨く時間、回数や歯ブラシのこと、歯磨き剤についてなど、色々とありますね。

今回はブラッシングの力加減についてお話ししてみようと思います。

歯ブラシ

たくさんの患者様と触れ合って聞き取らせていただくと、多くの方は歯磨きの時力を入れすぎているように感じます。

過去に歯が削れてしみた経験があったり、歯科医院で指導を受けている方は力加減に気をつけているかもしれませんが、多くの方はゴシゴシしっかり磨く方が綺麗に磨けると考えているのではないでしょうか。

歯は体の中で一番硬い組織です。そのためナイロンの歯ブラシで1日数回磨いてもすぐに問題は起こりません。
もちろん長期的に力を入れて磨くと知覚過敏を起こして、アイスクリームや氷を口にできない、うがいが辛くなるなどの症状も出てきます。

歯の硬い組織は柔らかい歯ぐきが周りを覆っていて、その性質はまるで正反対です。
歯と歯ぐきが接しているあたりに歯周ポケットが存在し、一番細菌が多くあるため、どう磨くかがポイントになるわけです。

虫歯が気になってゴシゴシ力を入れて汚れをこすり落とすように磨き切れば良いと考えがちなのですが、虫歯を起こすのも歯周病を招くのも原因は細菌です。

そのためには細菌の棲家となる歯周ポケットを掃除できるようにすることが必須になってくるのです。

歯周ポケットは深さが4mm以上あるため、力をかけずにブラシで汚れをかき出すようにマッサージする必要があります。

歯ブラシより小さく複雑な形をした歯が並んでいるのですから当然動きは小さめにします。

歯ブラシを持つ手の爪の色が白んでいたら力をかけすぎのサイン。
もっと優しく細かく磨いてくださいね。

歯並びの乱れているところは歯ブラシを縦にして優しく磨きます。
これも力を入れてしまうと歯ぐきが後退します。

普段の歯ブラシ圧で、手の甲や腕の内側で試しに磨いてみてください。

表皮と呼ばれる皮膚表面でさえちょっとの摩擦で痛みを感じるのであれば、普段の歯ブラシは歯茎にとっては厳しいものになります。

どうか優しく痛みを感じない力加減に調整してみてくださいね。
目安は100g程度だとか。
はかりに歯ブラシを置いて適切な力加減を知るのもよいでしょう。

歯ブラシが固いものならさらに刺激は強まります。歯ぐきのそばを良くみて、優しく磨けるよう練習していきましょう。

特に男性は力が強くなりやすく、動きも大きくなりがちです。えんぴつを持つようなペングリップという方法で細かな動きを習得してみてくださいね!

2019-08-27 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯医者さんあれこれ

一昔前の歯医者さんと言えば独特なにおいがして、スリッパを履いて恐る恐る入っていけばキュイーンと苦手なあの音!

この頃は歯科医院も随分変わってきています。衛生的にかつ、患者さんが恐怖を感じることなく快適に過ごせるよう、また来院しやすいよう工夫をしています。

例えばスリッパは消毒されたものが出てくる機械が置かれていたり、段差を解消し、車椅子ごと入れる医院も増えました。

CAさんに学ぶマナー講習や、日々の技術の鍛錬、セミナー受講や学会参加など積極的にスキルアップを目指して勉強を続けているスタッフも沢山います。

BGMは医院の雰囲気に合わせたり、大きな画面にリラックスできる映像を流したり、お好みのチャンネルを選んでテレビや画像でリラックスした上で治療に入る工夫をしている医院もあります。

歯を強くする
スタッフの着ている白衣も随分様変わりしました。少し前は白やピンクのワンピースにナース帽、エプロン、という出で立ちでしたが、近年は足元を気にしてパンツタイプのユニフォームが主流になりつつあります。
介護や救急のイメージに近いかもしれませんがスクラブというタイプの動きやすいスタイルが好まれています。
色も赤やブルー、緑やピンク、紫まで、カラフルで白衣のショールームは見ているだけで楽しいものです。

治療が終わるとご褒美のガチャガチャができたり、ステッカーや消しゴムなどのお土産がある医院も増えています。

花粉のシーズンに随分沢山のマスクが手に入るようになりましたが、医療従事者も同じ。
カラフルなマスクやグローブも見られますね。

歯科医院で買える珍しい歯科グッズも様々です。歯磨き粉や歯ブラシ以外のケア用品を豊富に取り揃えていたり、お買い物も楽しく相談しながら決められるよう工夫している医院もあります。

診療室はつい立ての目隠しだけがある医院より個室タイプが増えてきていますし、診療台も快適に治療が済むよう色々な機能や素材が選ばれています。

刺激となる振動を抑え、痛みが少なくなるよう工夫された機械機器や、安心安全を考慮した滅菌体制を敷いている医院などアイデアは様々です。

私たちスタッフは自分の働く歯科医院で自分や家族が安心して治療が受けられるかを考え、実際の院内の掃除や器具のメンテナンスに時間を取ります。

日本の都市部は近年歯科医院に溢れています。
患者さまがここならまた来ても良い、と思ってくださるような工夫を生み出し、皆で実践するよう日々心がけています。

2019-07-27 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

口呼吸のおはなし

口呼吸=こうこきゅうと読み、開口呼吸などとも呼ばれますがまさに口で呼吸している状態をいいます。 

哺乳類の呼吸の理想は鼻呼吸であって、赤ちゃんがミルクを飲む時から鼻で呼吸をするものです。
鼻にトラブルがあると口呼吸になりがちです。

例えばアレルギーや風邪の時、鼻が詰まると口で呼吸しますね。
走った後にハァハァと息をするのも補助的に口を使って呼吸をしています。いびきも就寝時に舌が喉奥に落ち込んで狭くなった空間の空気振動で音が出るのです。

この口呼吸も一時的であれば問題ないのですが、口で呼吸をすると細菌が入りやすくなり、口や唇、気道が乾きやすくなり、歯ぐきが腫れやすくなり、また口臭の原因にもなります。風邪や様々な病気を招きやすいと言われています。

子供が口呼吸をしていることに気づいたら早めに耳鼻科や歯科に相談してください。
癖にしてしまってはよくありません。

また大人になってもよく口が開いていると、周りから見たときの印象があまりよくありませんね。
口呼吸を防ぐためのテープや顎を閉じられるようにするグッズもたくさん販売されており、悩んでいる人は少なくないのだと想像できます。

本来口は閉じていて空気が少なめの状態であることが理想です。
空気が嫌いな嫌気性菌が多いのですが、口呼吸をしていると空気があるところを好んで生活する好気性菌が優位になり、お口の細菌層が変わります。

そのため歯ぐきの腫れが出たり、抵抗力を失ったり、口が渇くことにより好気性菌の働きも活発になるなど、本来の口の理想機能と逆の環境に晒されてしまうのです。

唾液の分泌が減ってしまうドライマウスは、味覚異常を招いたり口の中が乾いて摩擦が大きくなるために痛みが出たりします。
加齢やストレス、ホルモンバランスの崩れ、または飲んでいるお薬の作用などにより引き起こされるものです。

口呼吸している状態ではこのドライマウスに近い状態になります。

口の中が乾くと細菌は粘度が高い状態になり、温かい口のなかでまるで細菌培養器にかけられているように増殖していきます。

老廃物も唾液に流されにくくなり、酸性の毒素を排出し続けるので口臭や歯ぐきの炎症が続いてしまうのです。

また口が開いていることにより歯が噛み合う時間が短くなり、口輪筋という口の周りの筋肉の働きとの兼ね合いで歯並びが変わってくるなどの説もあります。

加齢により口の周りの筋肉が緩んだ時にも口呼吸が起こりやすいとも言われていて様々な原因が絡み合って起きていると考えられます。

口呼吸の原因はさまざまです。口の中だけに原因があるとは限りませんが、思い当たる方はまずはご相談ください。

2019-07-22 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

唾液のおはなし

唾液はその99%が水分でできているといいます。
主な働きとしてはお口の中を潤し、口の中にある組織を守ります。含まれる分解酵素により食物を消化しやすくする働きもあります。
昔からしっかり噛んでご飯を食べようと言うのはこのような理由からだといえます。あまり噛まずにご飯を飲み込んでいては消化が悪いので胃腸にも良くないわけです。

また唾液には免疫力を高めたりバイ菌をやっつける酵素も含まれています。
そのため唾液の質や量の僅かな変化により病気になりやすくなることも考えられます。

唾液がサラサラ(漿液性)またはドロっとした粘つくような状態(粘液性)は、体の働きにより変化します。

緊張しているときにはお口がカラカラになるように、唾液の量が減ります。
緊張がほぐれリラックスしているときにはさらさらとした唾液が多く分泌されます。
ストレスが虫歯を招くと言うのは、このようなことでリラックスする時間が少なければお口の中が乾きやすくなるため、病気の原因となる細菌と戦うだけの抵抗力が失われている状態が続いているからだといえます。

量が少ない時やねばねばしたような唾液はお口の中のトラブルも招きます。細菌と戦う唾液の量が少ないのですから、虫歯や歯周病が進むといえます。またその虫歯菌や歯周病菌から出された毒素やゴミから唾液が粘つくこともあるようです。

例えば進行した歯周病では歯と歯茎の間に深い歯周ポケットが存在します。
その歯周ポケットの中にはたくさんの菌や菌が出すゴミや毒素が溜まっている状態です。

その部分を徹底的に歯科医院で掃除をし、患者さんがしっかりと歯磨きができるようになると、状態が改善されるとお口の中のネバつきが解消されます。

朝、口の中がネバついて気持ち悪い、と言うお悩みがある方は寝る前のブラッシングを気をつけてみると変化があると思います。

ほかにも唾液のpHも色々と変化しています。
甘い食べ物がお口に入ると唾液のpHは酸性に傾きます。
本来唾液の持つ力によりpHが酸性に傾いた唾液は時間をかけて、ほぼ中性にまで戻されるものです。

ですが、スポーツドリンクを飲んで緊張の続くスポーツをしたり、甘いジュースをダラダラと飲み続けていると、唾液のpHが中性に戻る時間がなくなってしまいます。

長い時間、酸性下に置かれた歯は表面がもろくなり穴が開きやすい状態になってしまうのです。
虫歯になりやすいなと感じている人は甘い飲み物をダラダラ飲むより、時間を決めて飲むようにしたり、飲んだ後にはうがいをするようにするとか、飲み物自体甘いものではないものに変えるような努力をするといいと思います。
自ら酸性に傾いた口の中をなんとか中性に戻すわけです。

唾液は1日に1リットル前後出ているといいます。お薬の影響で口が乾きやすくなる症状がでたり、特に40代を過ぎると唾液が減ることがあります。特に閉経後の女性は唾液が減りやすい傾向もあります。
咳が出てむせやすくなったり、アメが欲しくなったり口の中が乾いている状態をイメージすることができると思います。
唾液が少ない人だと0.5リットルほどと正常な人の約半分以下に分泌量が減っていると言われます。

全身につながる組織の入り口と言えるお口。唾液は健康を大きく左右しているといえます。そのため質の良い唾液が多く出る工夫をしてみると良いのではないでしょうか。
唾液腺マッサージやたくさんお話をして口の周りをよく動かすなど、できることから始めてみましょう。

2019-05-15 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

「噛む」おはなし

普段食事をするときに、噛むと言うことを意識している人はそう多くないと思います。
しかし食事をするにも、重たい物を持つためにグッと力を入れるときにも、ゴルフやテニスなどおなじみのスポーツの時にも何気なくヒトは噛むという動作をしています。

噛む時、お口周りの筋肉が働き、約50キロ程度の力をかけています。
その人の体重くらいまでの力をかけることができるそうです。
何気ない動作に随分大きな筋力を必要としていることがわかると思います。

噛む筋肉が衰えるとスポーツのスコアが変化するなんていう話もあります。

動物では噛む力が一番強いのはワニだそうですが、ワニの頭部を解剖すると筋肉がたくさん詰まっているようです。
人間の30倍もの咬合力があり、その力はジョーズでおなじみホオジロザメの2倍にも匹敵するというからちょっと驚きですね。

さて、人間に話を戻しますと、昔の人はファストフードなどもなかったので食事時間は今よりも長く、噛む回数も非常に多かったと言われています。

現代では食事の時間が戦前の日本と比べ半分ほどになったそうです。
さらに噛む回数も戦前の日本人の半分以下に減っていると言われています。
食事形態の大きな変化もありますし、また調理方法も変わってはいますが、昔の人は顎をよく使っていたということですね。

しっかり噛むとどのように良いことがあるのか具体的に知っている方は少ないかもしれません。

赤ちゃんは食べ物を離乳食と言う形で、小さく柔らかくしたものから口にしていきます。
歯が生え揃えば、しっかり噛むことができるようになり、噛む刺激によって唾液がたくさん出てきます。

その唾液は虫歯を予防する効果があったり、消化を助ける酵素を含んでいるなど良いことがたくさんあります。

また、噛むことで緊張を和らげリラックスできるとも言われています。
スポーツ選手がガムを噛んでいるのをみたことがありませんか?
噛むということは、口の中の環境だけでなく全身に良いことがあるわけです。

また、しっかり噛むことで満足感を感じますので食べ過ぎを防ぐこともできます。
おやつには袋に入ったスナック菓子ではなく、スルメや煮干し、硬いナッツ類、季節の野菜や果物などを食べると良いですね。

カロリーの高いファストフードは柔らかいものが多いので、噛む回数も少なく満足度を感じる前に多くカロリーを摂取してしまう傾向があります。
ダイエットのためにはしっかり何度も噛むと良いのですね。

よく噛む人は顎の骨がしっかりと発達しています。
顎の関節周りの筋肉がよく動き、脳への血流を促したり、唾液の分泌も促すことが期待できるのです。唾液が少ないと悩んでいる人は、是非よく噛む事をお勧めします。

美味しく食事をして楽しくおしゃべりができると、頭部の健康も促進できるなんて面白いですよね。

こんな風に身体の健康につながる動作、「噛む」ということをしっかり意識して、自分の歯でいつまでもしっかりと噛むことができればいいですね。

2019-04-22 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

長引く口内炎には要注意!口腔がんについて

日本人の死因第1位のがん。実はお口のなかにもできます。
最近ではあるタレントさんが口腔がんを公表し話題になりました。
胃がんや大腸がんほどよく耳にするがんではありませんが、どんながんなのでしょうか?

口腔がんとは?

日本では年間に男性で5,000人、女性で2,000人の方たちが「口腔がん」にかかるといわれています。
口腔がんは、がん全体の約2%と言われていますが、命に関わる病気であることに違いはありません。
10年生存率は、男性41.4%、女性53.6%で、早く発見して治療すれば助かる可能性が高い病気です。
口腔がんは、舌の両脇の舌縁という部分に最も発生しやすく、次に歯肉(歯ぐき)、口底(舌の下)、頬粘膜(ほっぺたの内側)の順に続きます。

口腔がんの特徴や症状

初期の口腔がんでは、痛みや出血はなく、ただ粘膜が白くなっていたり、しこりが触れたりするだけの場合が多いようです。
口腔がんは、他の臓器にできるがんとは違い、直接肉眼で確認しやすく、手指で触診できるのが大きな特徴です。
しかし、口内炎ができて口腔がんが心配だから歯科医院で診てもらおうという人は少ないです。
このため、がんがある程度進行してから受診するケースが多いのです。

口腔がんの危険因子は?

発症原因は、繰り返しての噛み締め、歯牙などによる粘膜への慢性的な刺激、喫煙習慣などで、多くの人が生活のなかで特に意識せずに行なっていることが原因です。
早期に発見し治療すれば治る可能性が高い病気ですが、歯周病や口内炎といった口腔内疾患と思いこんでしまい、見過ごして進行させてしまうケースが多いのです。

セルフチェックをしよう!

二週間を超えても治らない口内炎や、長期間気になっているしこり、粘膜が赤くなったり白く変色したりしているが痛くもなんともない、入れ歯が浮いて合わなくなってきた、首のリンパ節の腫れが3週間以上続いている、などの症状があれば、早めに歯科医院で調べてもらいましょう。
その際は、口腔がんが心配で来院したことを歯科医師にしっかり伝えましょう。
また、最近は口腔がん検診を実施する自治体も増えてきました。
一度受診してみてはいかがでしょうか。

2019-03-18 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

歯周病と全身疾患

お口の中の病気は大きく分けて虫歯と歯周病がありますね。
どちらも避けられたら、と歯磨きを頑張ったり、予防歯科などという言葉に興味を持って通院をされる方も増えてきました。

以前は歯槽膿漏と呼ばれていた歯周病ですが、あごの骨を溶かすだけでなく、体のさまざまな疾患と大きな関係があることが昨今わかってきました。

よく高齢の方の入院時に、入れ歯をお預かりしてしまうことで食事や会話が円滑にできなくなり、急速に動作の衰えが生じてしまうことがあります。
また口内環境の悪化により肺炎などの原因にもなり得ることから、少しずつ口腔ケアという分野も拡大されてきました。

そういったことからもすべての年代の方において口の健康、噛むことの大切さなどお口の中の環境が全身と関わっていることが叫ばれてきています。

身体の病気と関わりがあるといわれているのは主に歯周病の原因菌です。
歯周病菌は具体的に脳血栓や脳梗塞、心筋梗塞や糖尿病などと密接な関係があるようです。
血液を凝固させやすく血のかたまりがつくられやすいとか、血管を硬くする等の報告があり、糖尿病においては相互に悪化の相関性があるとされています。歯ぐきの様子が悪いと糖尿病が悪化しやすく、糖尿病はまた、歯ぐきに炎症を引き起こす要因となる、というように切っては切れない関係があるのです。

また妊婦さんに関しては喫煙リスク以上に子宮収縮の心配があり、早産や低体重児出産のリスクを促す関係があることが言われています。
また女性ホルモンにより歯茎に炎症を及ぼすため、お口のケアが切り離せない重要な時期だとも言えます。

お口は体内へ繋がる大事な入り口です。
健康のために良いと言われるサプリを購入して飲みながら、お口の中で歯周病菌を増やしていては全く意味がないですよね。

つまようじの先端にわずかに付着するお口の汚れのなかは、数億の細菌がいるといわれています。
正しい歯磨きが細菌の数を減らすためにいかに効果があるかイメージしやすいでしょう。時々歯科医院で行うクリーニングも汚れの絶対数を確実に減少させるチャンスになります。
その方、その時期にあった正しい歯磨きを歯科医または歯科衛生士に教わるといいですね。
お口の中がさっぱりするだけでなく、健康につながるケアなのだとわかれば価値のある機会だといえます。

虫歯や歯周病など、お口に限られた病気だけに注意するのではなく、その病は体全体につながっていく器官だと意識してお掃除をしていけると良いですね。
これからの時代は、お口の環境コントロールが全身疾患の治療の一つになっていくのだといえるかもしれません。

2019-02-27 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

親知らずのはなし

お口のなかに「おやしらず」は何本ありますか?
親知らずは智歯ともよばれ、英語でwisdom teethと言います。親も知らない、気づかないような時期にゆっくりと生えてくるのでこんな名前になったとか。

お口の一番奥に生えてくるので、第三番目の大臼歯ということになります。
上下左右、それぞれに4本生える可能性があります。
全部が生えてくる人もいれば、数本しか生えてこない方、またまっすぐに生える人もいれば、斜めに生えてくる人、一部しか見えない人など状況は様々です。


子供の歯から大人の歯に生え替わるときには、ずいぶんと喜ばれたりしたものですが、親知らずに関しては反応が全く違いますね。
みんな顔をしかめたり、既にいやな経験をされたのを話してくれる方もいます。

現代人はあごが細くなって歯が生えるスペースがなくなったから、進化の段階で親知らずが4本ある人もいればもともと無い人もいるし、生えてこないケースもある、なんてこともいわれますね。

いずれにせよ本数の話より、まっすぐ生えていないという状況はトラブルがおきやすく、やっかいな事になっている方が多いのが現状です。

骨から歯が生えきるまでは歯が成長しようとするので、勢いがあるために隣の歯を押してきたり、歯並びが変わった気がする、と話される方もよくいます。

歯が歯ぐきから顔を出した途端、歯の周りにポケットが存在しますのでお手入れが必要になってきますし、その結果次第で歯ぐきが腫れてしまい、ひどい痛みを経験する方も少なくありません。

なんだか憎らしい存在のようにも思えてきますが、生えてくるとケアが難しくなるのは確かですし、その結果親知らずを虫歯にしてしまったり、最悪の結果は大切なその前の歯を虫歯にしてしまうことです。

まえから7番目の歯までは、噛むためにとても大切な働きをしています。
そのため親知らずのせいで大事な大臼歯を失うことは避けたいのです。

歯磨きが難しい上あごの親知らずや、斜めに生えている親知らずなどがある場合はしっかりと磨いて共存の道を選ぶか、リスクを減らすためにあえて抜歯をえらぶのも一つだと思います。

いずれにしても今のお口の中に親知らずがあるのかどうか、どんなふうに生えてきているのか把握できていない人も少なくないので、よく観察してみましょう。

2019-01-23 | Posted in デンタルニュースComments Closed 

 

虫歯予防のセルフケアを見直そう!

歯ブラシについて

・歯ブラシの種類

歯ブラシには沢山の種類があります。自分にあった歯ブラシの種類を歯科衛生士に相談しましょう。ブラシの堅さ柔らかさ、ヘッドの大きさ、歯間ブラシなどの補助歯ブラシなど、歯や歯茎の症状にあわせて使い分けましょう。

・歯ブラシの交換時期

毛先がひらいたら交換時期だと思っている人が多くいらっしゃいますが、毛先に関係なく、一ヶ月経ったら交換しましょう。虫歯菌を磨く歯ブラシには、お口の中の無数の細菌が付着しますが、それを水洗いだけで落とすことは出来ないからです。歯ブラシの交換を忘れないよう、毎月決まった日を『歯ブラシ交換デー』とし交換してはいかがでしょうか。

歯磨きについて

・歯磨きはいつする?

歯磨きは、朝起きてすぐに1回、そして毎食後3分以内に一日3回行うのがベストです。睡眠中は唾液の分泌が少なくなり、虫歯菌が活発化するので就寝前は念入りに。きちんと歯を磨いているつもりでも意外に磨けていないのが、奥歯のかみ合わせ、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間ですので重点的に磨きましょう。

・歯磨き粉の種類は?

フッ素入りの物がお勧めです。日本の歯磨き粉の90%以上はフッ素が含まれています。界面活性剤が入っている歯磨き粉は、泡立ちやすく磨いた気になってしまうので、3分間は磨く習慣をつけましょう。

・液体歯磨きや洗口剤を使おう!

歯磨きの効果をさらに高めるため、液体歯磨き(デンタルリンス)や洗口剤(マウスウォッシュ)を使用する人が増えています。
液体歯磨き(デンタルリンス):練り歯磨きの代わりに使うもので、液体なのでお口の中の隅々までいきわたる特徴があります。歯磨きの前に使ってから歯を磨きます。洗口液ではないので歯磨き後はお水で口をすすいでください。
洗口剤(マウスウォッシュ):歯磨きとは関係なく、お口の中をすっきりとさせるものです。歯磨きの仕上げとして使用したり、お口の中がすっきりしない時に使いましょう。使用後、お水で口をすすぐ必要はありません。

・デンタルフロスと歯間ブラシ

デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助歯ブラシは、普通の歯ブラシでは届かない歯垢を取り除くことができます。人によって合う道具や大きさは違いますので、六本木・笠原歯科の歯科衛生士にご相談ください。
きれいな歯で、素晴らしい新年をむかえましょう!

2018-12-17 | Posted in デンタルニュースComments Closed