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歯周病とメタボリック症候群

歯周病とメタボリック症候群、意外な関係をご存知ですか?
メタボと歯周病
テレビや食料品店、でも「メタボ」という文字を見かけない日はありません。
お茶やジュースなど口にするものから、健康診断にもメタボリック専用の検診なども登場しています。
メタボについて詳しくご存じでしょうか。

そもそもメタボリックな状態というのはただの肥満の状態とは違います。
肥満は洋ナシ型とリンゴ型に分けられていて、内臓の周囲を脂肪が取り囲むように付いている状態をリンゴ型肥満と呼んでいます。
とくにウエストが女性で90cm、男性の場合は85cm 以上ある方は気をつけなければなりません。

その脂肪がついている内臓脂肪は高脂血症、肥満症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を招きやすくします。
これらの状態が重なると血液がドロドロになっていき、血管がつまり易くなると言われています。
この様子は動脈硬化と呼ばれていて、脳卒中や心臓病など命にかかわる病気につながっており、大変危険な状態だとして、メタボリックシンドロームと呼んでいます。
メタボについて、理解が深まったところで歯周病と関係があるということについて
説明していきましょう。

歯周病は口の中の細菌が歯茎に炎症を起こし、最終的にあごの骨の歯槽骨という部分を溶かします。
土台が溶かされて支えの無くなった歯は結果抜け落ちてしまいます。
この歯周病の原因となっている歯周病菌は血液中に溶け込み、毒のように全身に回っていきます。
そして肺炎や糖尿病、果ては心臓病や脳卒中を引き起こすと言われています。
同時にすでにメタボの患者さまは歯周病を悪化させ、さらに心配される死を招く病気になる危険性を高めてしまいます。
歯周病を予防するということは同時にメタボを防ぐということにもつながっているのです。

メタボと歯周病を同時に予防

実はあまり知られていないこのような両者の切っても切れない関係、実はどちらかになってしまってから
治すよりは、どちらにも関係のないうちの予防の方が簡単だと言われています。

まずは食生活を含めた生活習慣を見直してみましょう。
睡眠の質、運動や喫煙習慣などを改めて見直し規則正しい生活にしていくことでリスクを低減することができます。

歯磨きチェックを怠らないようにしましょう。
長年一日数回続けている歯磨きは、なんとなく磨いた気になっていてその磨き方は自分流になっていることがほとんどです。
その磨き方を正しい理想的なものに近付けて歯周病菌の温床になる部分を管理することで、虫歯や歯周病などお口のトラブルを予防していきます。
そうすることでメタボと密接な関係を持つ歯周病菌をコントロールすることも可能だと言えるのです。
まずは食後の歯磨き習慣から、健康診断の習慣を身につけて行きましょう。

最後にとても簡単、経済的な食事の習慣です。
ともかくよく噛んで食べるということです。食事の時間が制限されていたり、テレビやパソコンの画面を見ながら、なんとなく食事を済ませていると噛む回数は減ってきます。
そんな「ながら習慣」を変えてよく噛んでいくと唾液が多く分泌されてお口の中の汚れや細菌を洗い流してくれるといいます。
唾液は天然の健康ジュースとまでいう先生もいるほどで、よく噛んで分泌された唾液が虫歯や歯周病、口臭予防に効果的だとされています。
良く噛んで食べれば、満腹中枢が刺激されることにより、食べすぎることもなく、メタボを予防することにもなるわけですね。
どちらかにかかってから慌てるよりは、まず今日から生活習慣を改めて予防をしていきましょう。
六本木にお越しの際は六本木の歯科・笠原歯科へご相談ください。